盛岡市にあるペットと一緒に入れるお墓

盛岡市は誰もが知る岩手県の県庁所在地ですが、その昔は東北の雄藩である盛岡藩の城下町でもありました。

城下には多くの寺院や神社が営まれましたが、禅宗寺院である大慈寺もそのひとつといえます。

平民宰相といわれた原敬の墓所があるのもこの寺院であり、この一帯を観光で訪れる人々も少なくはありません。

大慈寺はこのように藩政時代からの歴史を有する由緒ある寺院ですが、近年ではペットと一緒に入れるお墓のある寺院としても注目を集めています。

このペットと一緒に入れるお墓は、個別の檀家墓地に用意されているものであり、亡くなった後も永遠に愛するペットともとにいたいという、飼い主にとっての切実な願いを叶えるものです。

境内にはそのほかにも、ペット専用で納骨ができる合葬墓があり、春と夏のお彼岸、そして夏のお盆の時期にはきまってペット供養が営まれるなど、ペットに対する理解のほどがうかがえます。

今日ではペットが人間とはまったく異なる動物としてぞんざいに扱われることは少なくなり、むしろ家族の一員に迎えられて人間同様にたいせつにされています。

少子高齢化のなかで高齢者の単身世帯なども多くなってきている昨今、身近な場所で癒やしを提供してくれるペットの役割は、ますます高まっているといえます。

そのようななかにあって、ペットが亡くなった際の供養に対するニーズも切実なものがあり、大慈寺の取り組みは時代のニーズに適切な対応したたいへん貴重な存在です。